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立花隆『アメリカジャーナリズム報告』

今朝の一冊
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立花隆『アメリカジャーナリズム報告』
1984年刊行の文春文庫、古い本である。
あのロッキード事件を追った田中角栄研究で注目を集め、当時、何を書いても話題になったノンフィクション作家による、アメリカのジャーナリズムリポート。
「大統領の陰謀」ウオーターゲート事件のB・ウッドワードにインタビューしているところが目玉。
もうすぐスピルバーグ監督の「ペンタゴンペーパーズ」というワシントンポストの、国家権力との対峙をテーマにした映画が公開されるそうだが、楽しみだ。
ぼくとしては、アメリカの地方紙が小さな地域の企業やお店の広告により成り立っていることで、より資本からの独立性が保たれている、つまり一社の都合が悪いからと言って、そんな広告主からの圧力がかかりにくいという、そのことに新鮮な驚きがあった。
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緑内障と眼鏡


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年に一度の健康診断を受けた。
この年齢だから、いろいろチェックは入るが、ここ数年、胃カメラもエコーも概ね切り抜けてきている。
今年もこれで大丈夫かなと思っていたら、思わぬところに落とし穴があった。
視力の低下だ。
眼鏡をかけても車の運転に必要な0・7が見えるか見えないか。検査をする人が、少しこまったように「これではどうですか?」といろいろ試してくれるのだが、見えたり見えなかったり。

ちゃんと見えない自覚症状もあったので、健康診断のあったその週末、眼鏡店に行って眼鏡をつくり直そうとしたところ、
その眼鏡店のオーナーから「度数を上げても視力が上がらない。一度眼下で診てもらっては。ひょっとすると白内障かも」と言われた。
週明けの月曜日、自宅すぐ近くの眼下で診断してもらったところ、「緑内障の初期ですね」とのこと。薬をもらって、進行を止めることになった。
白内障は手術を伴うので、それはそれでちょっと怖いが、緑内障は下手をすると視力をなくしてしまう。年齢が年齢だからそういう症状が出て来ても不思議ではないが、ショックはショックだ。
しかももらった緑内障の目薬は、目薬を入れて5分後には洗い流さなければならない。これがけっこう面倒。
眼下での診断結果をもって、先の眼鏡店に行き処方箋を見せる。眼鏡店のそのオーナーが眼科での診断を進めてくれたことに感謝し、今の状態に合った眼鏡をつくった。ちょっとまるっこいメタルの国産フレーム。レンズはNikonの遠中距離。
今日出来上がったその眼鏡を受け取りに奉還町の岡山眼鏡店へ行く。
かけてみるが、今まで使っていたものとそんなに変わった感じがしないように設定してくれっていた。
半日もかけていると、なじんできた。しかも遠くはよく見える。
今宵十六夜の月もくっきりと、きれいだ。
眼鏡を替えるだけで、なんだか別人になった気分。こうやってパソコンに向かっていても、特にストレスもない。
いずれにしても、視力の異常を見つけてくれた岡山眼鏡店の猪原さんには感謝だ。

海渡失踪事件

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お盆の準備を兼ねて、大佐の家に帰っていた。
3時ごろから激しい雷雨。
雷の嫌いな(というか怖くて仕方ない)海渡は、家の中を右往左往。
ダラダラとよだれを垂れ流し、恐怖におののいている。
落ち着けと、海渡部屋(かつて応接室だった玄関ヨコの洋室は一応書斎になっていて、海渡の部屋にもなっている)にあるクレート(小屋)の中に入れておいた。
4時ごろには雷も止み、もう大丈夫だろうと、5時過ぎにはクレートから出して、いつものようにフリーにしてやった。
フリーにしていても、家の周辺をウロウロするか、玄関や通路の涼しい場所を探して横になっているので、特に心配したことはない。
しばらくして、「海渡がいない」と妻から声がかかった。
ちょうと草刈りをしていたので、ケリがつくところまでやって、捜せばいいかとしばらく草刈りを続けていたのだが、
「どこにもいない」と心配そうな声なので、刈った草をそのままに、捜すことにした。

いつも散歩コースや近くのグラウンド、田んぼや畑、いそうなところを歩いてみたが、どこにもいない。気配もない。
近くいるのなら、車のエンジンで飛んで帰ってくるだろうと思い、エンジンをかけてみたが、それでも出てこない。
遠くへいったのだろうか。
ちょっと心配になってくる。
パニクって家を飛び出し、道に迷ったのだろうか。
どこか、近所の庭先でうずくまっているのかもしれない。
いつも行き帰りを走る道を探して岡山の家にでも帰ろうとしているのじゃないか。
大佐のサービスエリアや新見に向かう県道を7、8キロ走ってみた。
犬一匹ウロウロしていない。
日が暮れ、田舎の夜の闇がだんだん深くなってくる。
新見警察署に電話し、一応届けをする。
電話に出た警察官が思った以上に親切だったので、少し気持ちが救われた。

10時を回り、家の裏の山のほうから鳴き声が聞こえるというので、行ってみる。
「海渡〜」と呼ぶ妻の声に、どうやら猿が反応しているみたい。
暗闇の向こうから「ギギっ」と声がする。
あきらめて、自宅に戻る。
母が用意してくれた晩ご飯を食べる。
午後から窓ふき、草刈り、海渡の捜索とずっと動いているのに、おなかは全然空かないのが不思議だ。

でも、食いしん坊の海渡は、おなかが減っているだろうな。
もし道に迷っているとしても、夜は動かないだろう。
その日に岡山へ帰る予定を変更し、大佐の家に泊まることにした。
このままは帰れない。
明日、朝一番でもう一度近所を探してみることにして、寝る。

6時に目が覚め、起きると妻はもう着替えをしていた。
夜中に何度も起きて、あまり眠っていないようだ。

玄関前を横切ろうとした時、玄関の引き戸の外から
「ワンっ」と声がする。
「海渡だ!」
妻と顔を見合わせ、すぐ玄関へ下り、
鍵をあけてみる。
扉から2、3メートルさがったところに海渡がいた。

「海渡!」名前を呼んでやると、ちょっと間をおいてこちらにすごすごと歩いてきた。
怒られるとでも思ったのだろうか。喜んで跳んでやって来るという感じではなかった。
抱きかかえて、なでてやる。
ケガもしていないし、そんなに汚れてもいない。
妻は半泣きで、抱いている。

そんな二人を迷惑そうに、すぐ脇にあるおやつのほうへ鼻先をもっていく。
おなかは相当空いていたのだろう。エゾシカジャーキーにむしゃぶりついていた。

一昼夜、どこにいたのか。何をしていたのか。しゃべってくれないので、わからない。
まあ、とにかく、無事帰ってくれてよかった。



正当派おじさんの洗髪は


写真

浴室の写真です。
妻から「私のシャンプー、使わないでよ。あなたは別のがあるから」とチェックが入り、
「shampoo」と書かれたボトルを探す。
外国製の製品が多いせいか、ほとんどが横文字、どのボトルにも日本語は見当たらない。
シャンプー以外にもコンディショナーとかリンス(この違いがわからないが…)もあるので、ボトルは何本もある。
とはいえ、「shampoo」くらいの文字は読める。
あった、あった。ちゃんとカタカナで「シャンプー」と書いてあるボトルを発見。
妻が使っているシャンプーとは明らかに触感が違うが、おじさん用なので、仕方ない。

風呂からあがり、「ちゃんと違うシャンプーを使ったから。黄色のボトルのヤツ」と妻に報告。
「黄色いボトル!?」
「そう、一番下の棚にあったやつ」
「それって、犬のイラストがついていなかった?」
「知らんよ。シャンプーと書いている文字だけ探して使ったから」
「それ、きっと海渡のよ」
きっと今日の髪は、海渡と同じ香りがするンだワン!


時代劇についてあつく語る中井貴一がいい

うっとおしいから髪切りにいったら、と妻が言うので、
土曜日の正午に予約して、髪を切りに行く。
以前住んでいた岡山市中区円山にある美容室「kid」という店だ。
住宅地の一角にある男性美容師が一人でやっている店で、行き始めて25年以上になる。
数年前に牛窓に住まいを兼ねて店もつくり、平日は牛窓、土日は円山で営業している。
身一つなのに、サロンを二つ持つというのも変わっている。

変わっているといえば、釣り好きが高じて牛窓ではちゃんと漁協の組合員になり、漁師にもなった(その後、海に落ちた漁師仲間の捜索に参加し、水死体を発見してしまってから漁師はやめたそうだ)。

この日の夜は金山寺の会陽に参加し、次に安養寺、そして本命の西大寺会陽と三つの会陽に参加予定。
細くがっちりした格闘技系の体ではないのに、会陽に燃えるらしい。
「一緒に出ませんか」といつも誘われるが、軟弱なぼくは、もちろん断っている。ただ、西大寺は今年が10回目で、最後にするという。
備前平野に春を呼ぶという西大寺の裸祭り、もうすぐだ。

日曜日は、午後から原稿書き。経営コンサルタント事務所の30年史を兼ねた企業出版だが、原稿が遅れ気味なので、ピッチを上げる。
原稿を書きつつ、午後3時から NHK教育テレビで「スイッチインタビュー」という番組で、糸井重里と中井貴一の対談の再放送をやっていたのを見る。
そのなかで中井貴一が時代劇について、「映画など、興行的には難しいかもしれないが、撮影所のスタッフや時代劇特有の技術など、次の世代につなげるために、今自分がやっておかなければ」という内容の話をしていた。
時代劇という言葉を、地方の出版に置き換えてみる。

――なんだかいい話だった。

プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに23年間で約630点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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