吉備人出版のサイトには「レコメンド」のページがあります。
新刊ではないけれど、息長く読み継がれていって欲しい本を、吉備人のスタッフが選び、その思いを綴っています。
今月は、わたしが『疎開生活絵巻』(石田米子・著)を紹介しています。
2015年の夏に出版した本ですが、70年間著者の段ボールに眠っていた画用紙の束が、このようにして多くの人の記憶として残っていくことになったのか——そこには、プーさん文庫のメンバーで県会議員の横田悦子さん(故人)の存在がありました。思い病気と闘いながら、本書の出版に奔走した横田さんのことも、ぜひ記憶に留めておいてほしいと思っています。
吉備人出版 レコメンドページ
https://www.kibito.co.jp/recommend/vol09
スポンサーサイト
朝、いつもの時間と思って起きて、散歩に出かけようと時計を見直したら、なんと1時間早い5時半だった。
着替えているし、寝るわけにもいかないので、そのまま真っ暗な中散歩へ。
満月に近い月が西の空にぼんやりと浮かんでいた。
近藤康太郎『おいしい資本主義』(河出書房新社)を読んでいる。
最新削(だと思う)『三行で撃つ』(CCCメディアハウス)で、原稿書きを生業としている者のあるべき姿を教えられ、というかまさに撃ち抜かれた。
で、『アロハで漁師、はじめました』(河出書房新社)を買い求め、同時期に図書館で『おいしい資本主義』を借りていたが、これは手元に置いておかねばとすぐ丸善に買いに行き、「猟師」の前に「おいしい」を味わっている。
著者は朝日新聞の記者なのだが、自身のライター人生をまっとうするために大人一人分の※を作るという実験にのぞむ。
アロハシャツで中古のポルシェに載って田んぼに行く姿を想像するたけでも傑作だた、それ以上に仕事や社会に対する向かい方が刺激的だ。
昨日と今日は暖かだったが、明日からまた少し寒くなるという。外は冷たい風が吹いている。
勤労感謝の日。
午前中、福武教育文化振興財団のオンラインによる助成団体の成果報告会。
途中、音声や画像のトラブルがあり、プログラムの順番が変わったりしたが、これも仕方ないことだなあ、と思う。
しかし、zoomを2時間集中して参加し、終わったらどっと疲れを感じた。
歳のせい?
これからこうしたシンポジウムやミーティングが増えてくるといわれているし、操作なども含めて慣れが必要と感じる。
夕方、早めの散歩。
三連休の最終日、後楽園周辺にはたくさんの人出。
ライトアップされた終わりかけの紅葉を楽しんでいた。
夕食は、自宅用のセットを使って、土鍋でチーズフォンデュ。
けっこういける。
テーブルに張り付いた海渡はチーズは大好き。
今週で11月も終わり。
なんだか日々早く過ぎていくなあと感じる。
金曜日に買ったグレイマンシリーズ『暗殺者の悔恨』(ハヤカワ文庫)は、いつもながらの展開だが、どんどん悪いヤツが出てきて面白い。
6時10分起床。
散歩。今朝は今シーズンで一番寒かった。
薄手のダウンジャケット、手袋でちょうどいいくらいだった。
寒くなっても、かつての海渡は平気で1時間くらい歩くので、だんだん体も温まってきていた。
このところ、年齢のせいか歩く距離も従来の半分くらい。立ち止まって休憩という時間がけっこうある。
つきあってたたずんでいると、体がだんがんと冷えてくる。
頼むから、ゆっくりでいいので歩こうよ、と声をかけたくなる。
9時半に事務所へ。
朝一番で大元の下津井電鉄本社へ。10時から社内報の打ち合わせ。
お昼は社内の定例ミーティング。
10月の数字の報告など。新刊が出なかったので、重苦しい空気に。
11月、12月の年内に5冊ほどの新刊予定。
お昼は、近所のうどん屋さんへ。いつもはたぬきだが、今日は豊香へ。
昼から原稿の整理、リライト。
4時前にいったん帰宅し、社史の原稿作成。
資料類は自宅に持って帰っているので、原稿は自宅でないと書けない。
途中、電話が数本。
1時間半ほど書いて、5時ごろから散歩。まだ明るいが、家に戻る頃には暗くなっている。
月見橋から石山公園へ。
Koeピッツァに灯りが。オープンテラスだから、さすがにお客さんはいなかった。
「冬も営業するの?」と聞くと、「やります、が営業時間は5時間でになります」とのことだった。
寒くても、ワインを飲みながらアツアツのピッツァを食べるのも悪くないとおもうのだが。
6時半ごろ事務所へ。
ほかのスタッフも7時頃には帰宅。
7時半過ぎに妻と帰宅。
食事をしながらテレビ。
有村架純は特別好きではないが、なんだか心はほっこりするドラマだ。
読書タイムは『グレート・ギャツビーを追え』(ジョン・グリシャム/村上春樹=訳)。
章を進めるごとに面白くなっていく。
済生会の施設にいる母親のところへ洗濯物を届けて、帰りに表町界隈をブラブラ。
例年なら大誓文払いで賑わう商店街も、人影も心なしか少なめ。
祝日なのに火曜日のためか、立ち寄ろうかと思っていた店も休みだった。
丸善岡山シンフォニービル店で雑誌を眺め、海華楼で天津飯を食べて、天満屋へ。
4階の紳士服売り場で、気に入ったジャケットに出合う。
妻は駅前に用事があるというので、先に帰宅し、午前中の仕事の続き。
4,5日前から藤田宜永の『喝采』を読んでいる。
今まで読んだことのない作家だったが、朝日新聞の土曜日別刷り「be」に小池真理子のエッセーが連載されていて、亡くなったパートナーの藤田宜永のことが出てくる。
2,3週前小池真理子のそのエッセーで、亡くなる前の藤田が、小池真理子が買ったピアノで弾き語りをした思い出を書いていた。
藤田はニルソンの「うイズ・アウト・ユー」を弾いたという。
それからしばらくして藤田はガンで亡くなるのだが、そのエピソードは、まるで小説のなかの世界のようだ。
で、急に藤田宜永の作品を読みたくなり、数冊手にした一冊が『喝采』(早川書房)というわけだ。
私立探偵が主人公のハードボイルド。タイトルから想像できるように、飲み屋やバーが舞台になる。
そのなかでちょっと気になったのが、ある店に入ると「バド・パウエルのギターがかかっていた」というくだりが出てくる。
バド・パウエルは有名なピアニストだし、何かの勘違いだとは思うのだが、ひょっとしてギターも弾いたのかなとも思ってしまった。(祖父はフラメンコギタリストだったそうだ)
だからといって、主人公が追っている殺人事件の展開とは関係ない(はず)のだが、こうした小道具一つひとつがハードボイルドなのだから、著者だけでなく、編集者や校正者のミスではないかと思う。
とはいえ、物語の展開は面白いので、もう何冊かは藤田宜永の世界を味わってもいいかなと思っている。