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地元に出版社が必要な一つの理由

朝一番で所用があり、8時45分頃には事務所着。
昨日facebookにアップした『世界一やさしいレストラン』のことが、今朝の山陽新聞に紹介されていた。
本書もクラウドファンディングによって制作費を賄って実現した本だ。
今後こうしたかたちで、出版を実現する人や団体が増えてくる。だからこそ、地方でも、身近に出版社があることが、必要だとも思う。

『瀬戸内シネマ散歩』シリーズの著者・鷹取さんが来社。進行中の『消えた映画館』の打ち合わせ。
4月から始まる雑誌連載のプロフィル欄に、この本のことをどう紹介するか。
春のうちには出さなければなあ

午後は中島商会へ社史の打ち合わせ。4月中旬の完成目指し、編集作業が加速する。

山陽新聞200120
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墓参り

午前中は家で社史の原稿書き。60枚ほどの座談会原稿を、18枚程度にまとめる。
昼前に事務所に出て、『聞く、書く。』8号の校正作業。
午後からは倉敷の中庄へ墓参り。
父親が亡くなって、39年になる。1月20日が命日。

夜はAmazonのプライムビデオで「ER」のシーズン1を観る。
出演者がみんな若い。
もう何回観ただろう。
いつ観ても、面白い。

阪神淡路大震災から25年

25年前の、その日の朝のことは今でも覚えている。
NHKのニュースでは、はじめのうちはさほどでもなかった被害が、だんだんと情報が明らかになるにつれて、胸がざわつきだした。
当時は「リビングおかやま」の編集長だったので、出勤しながら予定していた1面の記事を地震の関連に差し替えなければ、などと考えていた。淡々と日常を送れることのたいせつさを感じる。

午前中は、岡大の研究員が出版の相談に来る予定だったが、急遽キャンセルになる。
ちょうど、組み版に回さなければならない社史の原稿編集作業があったので、そっちの仕事をする。

午後は広島から来客。福山市にある企業から社史編纂の打診があり、吉備人で手伝ってもらえないかという相談。昨年編集した早川ゴムの100周年社史のことを知ってくれてのオファー。話がうまくまとまるといいのだが。

2月末刊行予定にしている立石憲利さんの『おかやま石仏紀行』の念校ゲラが著者から返ってくる。表紙カバーのデザイン案もOKをもらい、責了に。新刊用の販売促進用の資料づくりも。

夕方は早めに一度自宅に戻り、急ぎの原稿を書く。
海渡の散歩を済ませ、事務所に戻り、できあがったゲラのチェック。
3月刊行予定の社史2本の作業が、ジワジワと圧迫してくる。

コツコツとコツコツと……

朝、新聞を広げて目に入ったのが評論家坪内祐三の訃報。
それほど熱心な読者ではなかったが、書棚に何冊かを占めている著者が亡くなることは、知人を亡くすことに似たさみしさがある。

午前中は、昨年暮れに回想録の依頼を受けた著者の資料を整理。
これまでに書かれた原稿やインタビュー記事をいったんpdfにして、章単位にまとめる。
最近、社史や個人史などの原稿細作から依頼をうけた場合、関連資料を片っ端から集めて、それをデジタル化することから始める。
紙の資料を一枚一枚コピー機に向かってスキャニングするのだが、思いのほか時間がかかる。ちゃんと整理されているものなどまとまったものは、人に頼んだり、専門の業者にお願いすることもあるが、バラバラのものは、一つひとつ見て確認しながらの作業なので、自分でやる。
自分でやったほうが、なんとなく資料の中身が頭に入り、後々そのほうが効率もいい場合がある。
時間に余裕があるときは、けっこう楽しい作業である。

午後からライターのSさんと打ち合わせ。
本職は作家であり、翻訳家。
とても頼れる作家さんなので、スケジュールが合えばリライトなどをお願いしている。
午後2番目の来客は、ある団体の50周年誌の打ち合わせと原稿の受け取り。
予定よりページ数は増えそうだし、原稿は一部そろっていない。
助成金を活用するため3月末までに仕上げなければならない。
スケジュール的には、ちょっとたいへん。

サイト用「レコメンド」用原稿をまとめる。『備中和紙』を取り上げる。

備中和紙

25年目の春

2019方針
吉備人はこの春、25年目に入ります。

新しい年度のはじまりです。
吉備人は、この春から25年目に入ります。これからの一年を無事乗り切れば、2020年4月が25周年というわけです。

先日、県内で郊外店を数軒経営されていた独立系書店の社長さんから電話をいただきました。
「残念なお知らせですが、○○店と○△店をそれぞれ5月と7月で閉めることになりました」という連絡です。
一時期は県南に5、6個所あった実店舗はすべて閉店。今後は雑誌のネット販売と外商に絞って経営を続けていくとのことでした。

もうひとつ残念なニュースですが、業界誌の『出版ニュース』が3月をもって終刊。70年続いた歴史に幕を閉じました。
書店や図書館、そして出版社にとってはとても重要なものだっただけにとても残念です。

本と読者を結ぶ接点は、急速に変化しています。
小資本の中小規模の独立書店は撤退を余儀なくされ、今後人口減少と伴い、本の売上は加速度的に減少するのではないかという不安を拭えません。

先日瀬戸内市民図書館で講演する機会を与えていただき、その内容を考えながら、地域出版の今後を考えました。
こうした状況のなかで、本をどうつくり、どのように読者に届けるか――いま、地域で本と携わるものとして、存亡をかけた問いを投げかけられているのではないか、そんな気がしました。

25年目に入り、その歴史の1ページを記すにあたって、吉備人の決意(のようなもの)を記録しておこうと思います。

本をめぐる環境の変化には対応しなければなりません。
でも、「本」をつくることは変わりなく続けます。
本とデジタルで地域の記憶を記録する。
それが吉備人の仕事であり、役割だと思います。

ローカルにはローカルの編集、出版社が必要だと言い続けてきました。
地域の本がないところに、地域の豊かな文化は育たないとも思っています。

本とデジタルで地域の記憶を記録する――25年目の吉備人を、今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに24年間で約680点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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