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社史編纂のサポート

数年前から地元企業の周年記念誌、いわゆる社史の編集・制作を受注している。

一昨年は倉敷にあるカモ井加工紙『粘着の技術-カモ井加工紙の87年』を、そして今年の6月には岡山ガスの『100年の歩み』を納めた。
『粘着…』は一般的な社史とは異なり、地域の産業史を読み物(ドキュメント)にしたもので、書店で販売もしている。
『岡山ガス100年の歩み』は、まずデジタル版(DVD)をつくり、後日印刷バージョン(A4判230頁・上製本)も作った。
明治創業の、しかも公共的なガス事業を担っている会社だけに、資料や記述する内容も豊富で深い。
現場の担当者もほど専任に近いかたちで4人、各セクションの長も拡大の編纂委員会には参加してもらう形で、実質的な編集期間で約1年半、準備も含めると3年はかかっている。
それだけに、歴史部分の記述もかなり詳しく、図版や写真もふんだんに使用した社史になった。
これまでにも70年史、80年史、90年史とまとめてはいるが、100年史はそのボリュームも内容もかなり充実しているのではないかと、自負している。

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木箱に入った古い公的な文書、資料類の中には、時としてとても面白いものが出てくる。
例えば、岡山ガスの本社、工場は市街地の南部の桜橋にあるのだが、
その工場を建設する際に、別の候補地があった。
岡山駅からも近い北区南方、現在の岡山地方裁判所があるすぐ西手である。
ちゃんと図面が残っている。
ただ、どういう敬意でその南方の候補地から、桜橋に変わったのかは分からない。が、その理由などを想像するのも面白い。

いずれにしても社史の担当者は、通常の仕事とはまた異なった不慣れな仕事に向き合わなければならない。
資料集め、集めた資料の整理、保存、データ化、原稿作成、編集、校正…限られた時間の中での作業は、ほんとにたいへんだ。
そんな編集作業の負担をできるだけ軽く、そしてできあがったものがいいものになるようにサポートできたらと思っているのだが…。

そして今、下津井電鉄株式会社の100年史にかかっている。
とりあえず、資料を集め、年表を作り、図版の整理をしているのだが、やはりなかなか時間のかかる作業。
どの企業でも周年記念誌、社史をつくるのだろうから、継続的にそのつもりのことはやっていたほうが、担当者も楽だし、きっと費用もそのほうが安くできるのではないかと思う。



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プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに23年間で約630点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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