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母の三回忌、「鳥の劇場」から「新しき民」につづく三連休

母の三回忌、鳥の劇場から新しき民につづく三連休

22日、母親の三回忌が鳥取であった。
最勝寺という真言宗のお寺で法事を済ませ、市街地から40分ほど車で西へ。鹿野へ行く。
国民宿舎山紫苑で法事の膳を囲む。
主催者である兄が気を効かせて会席にイノシシ鍋とスッポン鍋の2種類を用意してもらっていた。
宿舎のの担当者が「ジビエがお好きな方がいらっしゃるとうかがっており、ご用意させていただきました」とのこと。
ありがたい話しなので、イノシシもスッポンも堪能してきた。

翌朝、鹿野の町を散策しようということなった。
鹿野は城下町で、旧い町並みものこっている。
ただ、旧い町だけに、車では道が狭いので、「これを使ってみては」とすすめられたのが、一人乗りと二人乗りの小型電気自動車。
一人乗りは簡単な説明を受けるだけで、原付免許でOK。二人乗りは約15分の講習を受ければ乗れる。
ぼくは妻を後ろに二人乗りで、息子も一人乗りで鹿野の散策へ出かけた。
目指すは「鳥の劇場」。
鳥の劇場は演出家の中島諒人が、2006年に鹿野町の廃校になった幼稚園・小学校を劇場施設にリノベーションした「劇場」。
4年前に福武教育文化振興財団のフォーラムで中島さんと一緒に話す機会があり、以来行ってみたかったところだった。
アポなしで突然玄関に入ったら、スタッフの女性が仕事の手を止めて、とても親切に劇場内を案内してくれた。
体育館だったところは約200人が座れる劇場となり、教室それぞれが大道具の作業場だったり、スタジオで、8年間ですっかり常設の劇場、スタジオ、劇団事務所として、舞台芸術の拠点となっていた。
中島さんもいたのだが、高校生くらいの若い人たちとワークショップ中だったので、話しをすることはできなかったが、鹿野に行くのだったらぜひ見ようと思っていた「鳥の劇場」を見学できて、このコンパクトカーでの散策はとても充実したものになった。
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翌24日は夕方から旧内山下小学校で山崎樹一郎監督の「新しき民」(http://ikkino.jp)の上映会に行く。
制作・撮影前から話しを聞いていいて観たかった作品。
今の時代に、山中一揆をテーマにした、モノクロ約2時間の作品。
予想通りというか期待通りの作品だった。
ちなみに主人公治兵衛は鳥の劇場の役者さんの中垣直久さんだそうだ。
時代の大きな渦の中で〈正直に〉生きようとした一人の男(治兵衛)の成長は、世の中を変えていく人間の根源的な姿を描いているように感じた。

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プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに27年間で約780点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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