Kibito&Partnersの1年 求められる編集力、柔軟性

設立20周年を機に、広報・PRのサポート業務「Kibito & Partners」をスターしたのがちょうど1年前の6月。
これまでの編集・出版業務の蓄積を生かし、「伝えたいことを正しく迅速に、効率よく伝えたい――企業や団体のミッションを完遂するために必要な広報・PR分野を、編集的な視点でサポート」したいというのが、この事業の特徴であり、狙いだった。
Kibito&Partnersは、そもそもが吉備人設立20周年ということで、仕事の棚卸しをしたことにある。
編集・出版の仕事のほかに、「リビングおかやま」の編集者時代に積み重ねた、企業・商店の情報発信の経験をいかせないか。また、Webメディアのウエートがどんどん高くなっていく時代に、より本づくりで培った編集力が求められているのではないか―という、思いが沸々とわき起こってきた。
業務としてスタートするにあたって掲げたモットーは、Co-thinking, Co-creation(共に考え、共に創り出す)。
広報・PRのサポートや紙媒体とWebなど総合的なメディア・デザインなどが果たしてできるだろうかという不安もあったが、お客さんと一緒に考えながら、創り出していければいいかもしれないと、このフレーズを掲げたのだ。
ふたを開けてみると、予想以上(?)の反応。
企業の周年記念誌の企画・制作、社内報の企画・編集やWEBサイトのリニューアルをはじめ、プレスリリースのディレクションなど広報・PR活動のサポート、年間の広報戦略の策定、コンサルティングに近いことなどなど、さまざまな相談、依頼が寄せられた。
振り返ってみると、丸五ゴム工業株式会社の社内報「まるご」や公益社団法人岡山県文化財団の機関誌「さんび」のリニューアル及び編集・制作、公益財団法人福武教育文化振興財団の広報活動の企画提案、同Webサイトの編集・運営業務、下津井電鉄株式会社での広報・PRセミナーの開催、株式会社シップ・シーのPR業務サポートなどなどが、この一年で新たな仕事として加わった。
先日は、岡山市北区でインターナショナルプリスクール(子どもたちのための英語の幼稚園)を運営している「SIP/SEA(シップ・シー)」のWebサイトhttp://www.sky-school.com/ のリニューアルをリリース。スタッフ自身が動画づくりに参加し、同スクールの楽しくアットホームな雰囲気が伝わるサイトに生まれ変わった。
また、この春から企画・編集作業に入っている蜂谷工業株式会社の創業100周年記念に関する一連の事業は、同社がKibito&Partnersのこのサイトhttp://kibito-partners.jp/ をチェックしてくれたことでできた縁である。
当初は100周年記念誌の編纂の相談だったが、記念誌の編集・企画を軸にしたプロモーション動画の制作、Webサイトのリニューアル、記念事業に関連した広報・PRプランなどの提案もさせてもらった。
建設業界が抱える課題や悩みをふまえながら、同社の姿勢、技術力などを再認識し、これからの地域の総合建設業を牽引する姿を伝えていけるものにしようと構想中だ。
プレスリリースの書き方やメディアへのアプローチの効果的な手法をはじめ、パンフレットや小冊子の企画・編集、社史・記念誌の編集・制作、企業出版物の編集・出版、そして編集力が反映されたWebサイトの構築など、Kibito&Partnersがかかわれるフィールドはかなり広いことを実感している。
本をつくってきた経験を、さまざまなメディア編集の分野で生かす―Kibito&Partnersには、もっともっと柔軟な思考が求められていることを感じながら、2年目のステップを刻もうと思う。
【写真は広報・PRセミナー】
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