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企業アーカイブズと社史編纂の実際(3)

蜂谷工業株式会社創業100周年記念誌の編纂から……#003
★004-6


■キーワードが見つかった!

6月に入り、取材先現場、インタビューできるOBの方の人選、アポ取りが進んだ。
蜂谷泰祐社長へのインタビュー日程が決まり、当日の質問項目の作成、事前の資料読み込みなど、準備が慌ただしくなった。
7月8日、蜂谷泰祐社長のインタビューを行った。RSKプロビジョンの映像チームも同席し、映像用と記念誌用を同時に行ったわけである。インタビューでは、同社の創業者であり、県政の重鎮として活躍してきた泰祐社長の祖父・初四郎氏の幼いころの思い出から始まり、社長を引き継いでからの苦労、そして今日のゼネコンの抱える課題のなかでどのような舵取りをおこなって行くのかという展望まで、忌憚のないところを聞くことができた。
そして、そのなかで「われわれは誇りあるローカルゼネコンを目指します」という言葉を聞くことができた。
この言葉こそが、100周年記念事業を期に、社内外にアピールすべきキーワードでなないかと、確信した。災害があればすぐ飛んでいく、同じ地域に住む人たちの生活を守り、支える……それがローカルゼネコンの役目。エリア拡大や海外進出を目指す訳でもなく、地域に根を張った仕事をやり続けようという決意がそこにあった。
これまで「ゼネコン」という言葉は、「無駄な公共事業」とか「談合」といったマイナスイメージと対になって耳にすることが多かった。この仕事の依頼が来るまでそういったイメージがなかったといえば嘘になる。
しかし、リアルなローカルゼネコンの現場は、違っていた。
真夏の岡山マツダの本社ショールーム新築工事、倉敷高校校舎新築工事、旭川護岸工事、国道2号バイパス拡幅工事、早朝から夜遅くまでの現場、気象状況などで思い通りにいかない工程、近隣住民との調整……建築、土木、そして環境プラント、どの現場へ足を運んでも感じるのは、そのまじめな姿勢だった。この技術者たちのリアルな姿を伝えたい。
その姿こそが「誇りあるローカルゼネコン」蜂谷工業を表すものではないだろうかと。
梶浦さん
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プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに23年間で約630点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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