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国内シェアナンバーワンの生産現場

3月18日

昨日と打って変わって暖かい朝。
6時15分ごろベッドから抜けだし、ゆっくりと散歩する。

NHKの「スカーレット」を見ながら朝食。
あと2週間で、どうエンディングまでまとめるのだろう。

午前中、K山さんの『ののはな園のこと』という自伝エッセーの校正とりまとめをして、印刷所に渡す。
11時に事務所を出て、井原のタカヤ株式会社へ。13時から社員インタビュー。
産業機械事業部という、自社で開発した検査機器を扱う部門のベテラン二人に話を聞く。
ぼくより少し若い世代の人たち。80年代の前半に入社し、バブル経済の崩壊、ITバブル、リーマンショックなど経験しながらの回想。
まったく未知の電子部門のエンジニアたちの話は、技術的な中味はわからないが、とても新鮮でおもしろかった。
いろんな部署のいろんな人の話を聞きながら、社史のディテールを積み上げていく。話のひとつひとつがジグソーパズルの一つひとつのピースのようだ。

インタビュー後、制作現場を見学させてもらう。1台が家一軒分するくらいの機器を組み立てるのは、ベテランの技術者。
私たちの身の回りにあるほとんどの電化製品に入っている基板は、こうした検査機器によるチェックを経て、ユーザーの手元に届いていることを知る。

社史の編纂、特に取材、原稿作成は、一冊のノンフィクションをまとめることと同じ作業だと思う。それだけに登場人物の現場を見させてもらうことは、その原稿の奥行きに大きくかかわってくる。

19時帰宅。
海渡はこのところとても元気で、夕食後はたっぷり遊びにつきあわされる。
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プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに27年間で約780点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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