fc2ブログ

天声人語の反響

3月27日

昨日は忙しかった。
朝、返品の段ボールが10箱。これをチェックし、棚に戻したり廃棄にしたり。
そんな作業を5人のスタッフでやりながら、一方では事務所の電話が鳴りっぱなし。
朝日新聞の天声人語に、『ソラマメかぞくのピクニック』が紹介されたからだ。

20032601.jpg

発行社名などは書かれていなかったが、おそらく新聞社へ発行社や連絡先を問い合わせた方も多いのだろう。書店や取次店から問い合わせ、注文が入りはじめる。
同時にネット書店大手のアマゾンの在庫も一気に在庫切れになってしまい、さらに売れ筋ランキングでは、全体で155位、絵本では、第1位を獲得していた。

Amazon一位

数十冊あった社内在庫もすぐに品切れ。絵本の制作実行委員会からも融通してもらったが、この絵本の趣旨からしてもたくさんの人に翔華さんのことを届けたいと思い、実行委員会の方とも相談し、重版することにした。
4月の下旬にはなるが2刷りができる。
天声人語は、「ある絵本を読んだ。『ソラマメかぞくのピクニック』。主人公は、12年で生涯を閉じた実在の少女が自分の足形から生み出したキャラクターだ。」という文章で始まり、「12年間の人生の足跡そのもののような絵本は、涙なしでは読むことができない。」と締めくくられていた。
電話をくださった方の中には、「この文章を読んだら、読まんわけにはいかないでしょ」という高齢の女性のコメントもあった。
テレビの制作会社からの注文もあった。番組でも取り上げたりので、読みたいとのことだった。
新型コロナウイルスの滅入るニュースが多いなか、こころ温まるコラムだ。
発送に追われるスタッフはたいへんだが、うれしい出来事だ。

そらまめかぞくのピクニック

スポンサーサイト



プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに27年間で約780点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR