fc2ブログ

地域の本は地元の書店に注文を

IMG_8630.jpg

IMG_9172.jpg

今年に入って、といってもまだ3週間ほどたっていないが)毎週のように倉敷へ出かけている。
2月のはじめには『絵図で歩く倉敷コンパクト版』を刊行するので、その販売促進やら観光関連の団体などのへの協力のお願い。
また、定年後詩を書いているという方から詩集の出版依頼での打ち合わせ。
さらに100周年を迎えるカモ井加工紙の取材・打ち合わせなどが続く。
昨日は、午前中にそのカモ井加工紙での取材を終えて、市街地中心部の老舗書店へ『絵図で歩く倉敷コンパクト版』の大量注文のお礼を兼ねて顔を出す。
平日のお昼とあって美観地区の人もチラホラ程度。店も静かだった。
コンパクト版の刊行はとても喜んでもらえたが、こんな話も出た。
地元の歴史関係の本は、市内の高校図書館でいつも買ってもらっていたのが、最近ではほとんど注文が入らなくなったのだそうだ。
学校や官公庁など外商での数字が大きかった地元書店にとっては、こうした数字が消えていくのは大きい。
「東京の版元の本と一緒にネットで注文するからでしょうね」と店主は肩を落としていた。
地域出版社としては、地元の高校などで吉備人の本を置いてもらえるようにするのは必須事項なのだが、近刊案内用にファクスなどで案内することで、その注文が必ずしも地元の書店に回るわけではないのだ。
以前真庭市の勝山にある市立図書館の玄関に、「読みたい本は地元の本屋さんに注文しましょう」という、しないの書店の連絡先を書いたお知らせがあった。
地域の独立系中小書店がどんどん消えていく今、官公庁や学校などはぜひ地元の書店から購入してほしいと思う。
スポンサーサイト



プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに27年間で約780点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR