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社史・記念誌執筆の面白さを感じつつ

今朝、2年がかりでまとめてきた下津井電鉄の創業100周年記念誌を校了した。
一昨年刊行した『岡山ガス100年のあゆみ』に続き、100年企業の記念誌では2冊目。
今回の下津井電鉄の場合、軽便鉄道から始まり、定期路線バス、観光事業、住宅建設など幅広く事業を展開している企業の100年だけに、書かなければならないことはたっぷり。
それでも、文字ばかりの堅苦しい周年記念誌ではなく、ビジュアルを重視し、これから未来への期待感を感じさせるものをという要望もあったので、記述は簡潔にまとめ、写真をふんだんにつかった内容となった。
グループ内各社から若い編集委員の方たちと、何度も打ち合わせ、校正の会議を重ねたが、自社の歴史を改めて知るとてもいい機会になったようにも思う。
社史編纂には、こんなメリットもある。
A4判、80ページ。月末には完成する予定。
背中に背負ってきた大きな荷物のうちの一つを降ろすことができそうだ。

このほかにも、自動車の部品などを中心に手がける工業用ゴムを製造する企業の60年史、大正12年に設立した保育園の90年史なども同時進行で動いている。
それぞれ業種も地域も異なるため、調べなければならないものが多く、資料探し、読み込みだけでも時間はどんどん過ぎていく。
それでも、一つの業界のことをずっと読んだり書き続けているうちに、すっと大きな流れのようなものがつかめて、全体の記述の柱のようなものが見えてくることがある。
そうなってくると、企業史が一つのドラマとして輝いてきて、面白くなるし、原稿作成のピッチも上がってくる。
これから年末にかけて原稿書きの追い込みが続く。
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プロフィール

kibitopub

Author:kibitopub
山川隆之
編集者、吉備人出版代表。1955年岡山市生まれ(旧姓・長井)。岡山市立操南小学校—倉敷市立大高小学校から、倉敷市立南中学校・県立天城高校・三重大学農学部卒業。伊勢新聞記者、備北民報、生活情報紙「リビングおかやま」編集長を経て95年に株式会社吉備人を設立。『絵本のあるくらし』『おかやまの建築家』『のれん越しに笑顔がのぞく』『粘着の技術−カモ井加工紙の87年』『強く、やさしく、面白く』などの編集を担当し、吉備人出版としてこれまでに27年間で約780点を出版。日本出版学会会員、デジタルアーカイブ学会会員、岡山ペンクラブ会員。2012年に福武教育文化賞奨励賞、2013年に岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。RSKラジオ「ごごラジviviっと!」ゲストパーソナリティー。著書に『岡山人じゃが』(共著)など。

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